<p>この時代にミュージシャンをやってるってことは、「野たれ死に」する覚悟を持つって事である。地方を廻っていても、都会に住んでいても、決して景気がいいなんて話は聞かない。昨日、リーマン・ブラザースが崩壊したってニュースを聞いた。そりゃ、ある種の人間は「恐慌」を連想するかもしれん。もともと興味はないけど、一握りの金持ちが、大多数の貧乏人を支配するって図式も崩れてきたのかもしれんとは思う。俺は予言者でも何でもないけど、そう遠くない未来に、今までの価値観がすべて崩壊するような事が起きる気がしている。その気配を肌で感じる。それって何だって?俺も分からないけど、金がタダの紙切れと化す、とか、多分そんな事だろう。</p>
<p>人は既得権益にしがみつく。それはニンゲンの哀しい習性でもある。手にしたものは失いたくない。でもミュージシャンなんて、元々保証なんて何もない。だから、「野たれ死に」する覚悟は必要だ。カネが紙切れになったところで、音楽を止めることはないだろう。喰えないなら、どうにかして生きていくだろう。ギターの弦が手に入らなくなったら、針金を張ってでも弾くだろう。そりゃ、多少の不安はある。でも、不安がなくなったらハッピーかと聞かれるなら、そうでもない。不安がなくなったら、危機感も失うことになる。そりゃ、動物としてマズい。死んでる目をしてまで、俺は生きていたくない。野生の動物に「死んでる目」をしてるものは居ない。そんな目では生きていけないからだ。俺の兄弟みたいな男はひどい病に冒されても、ギャグを忘れず、激しい痛みに耐えて、生きてる。俺はあんたからたくさんの事を学んでるよ。歌を書いたんだよ。今度届けにいくぜ。ありがとう。</p>
<p> 自分のサイトに、自分が書いた歌詞を載せるのに「誰かの許可」が必要だなんて、俺は納得しない。だから、兄弟に届けるためにもここに載せておくよ。</p>
<p> ニンゲンは他人と会うことで、別の人生の可能性に触れることができる。価値観は絶対に横並びではないはずだ。既得権益にしがみつく奴らはそのままにしておけばいい。これは「勝ち組」とか「負け組」とかそんな話じゃない。大切なのは「覚悟」だと思う。<br/>
そんな事を考えていたら、車のラジオから「born to run」が流れてきた。自ら好んで聞くタイプの曲じゃないんだけど、不意に流れてくると、「ロックンロールの可能性」みたいな得体の知れないものが、涙腺を直撃して、決壊しそうになる。俺は、あらためて、こういう感情に動かされてきたんだなぁ、と実感する。どんな時代だって、可能性は無限大だと、俺は思うけどね。</p> — <a href="http://www.five-d.co.jp/heatwave/blog/index.php?id=08090017" target="_blank">ROCK’N ROLL DIARY</a> (via <a href="http://ffftp.tumblr.com/" class="tumblr_blog" target="_blank">ffftp</a>, <a href="http://nsss.tumblr.com/post/50432443" class="tumblr_blog" target="_blank">nsss</a>) (via <a href="http://gkojay.tumblr.com/" class="tumblr_blog" target="_blank">gkojay</a>)