<p>自分にとっての逃げ癖は、仕事の時に顔を出します。</p>
<p>人を治療する仕事で、<br/>
まず無駄なく結果を出し、<br/>
患者さんを楽にすることを心がけているのですが、</p>
<p>難しい患者さんの時、雑談が多くなることがあります。</p>
<p>来られた時より楽になっているか、痛みが取れているか、<br/>
その自信が持てないときに<br/>
ついしゃべりが長くなってしまいます。</p>
<p>厄介なのは、しゃべりがそれなりに喜ばれているため、<br/>
なんとなく満足されていることです。</p>
<p>患者さんに喜んでもらえるのが一番大事なので、<br/>
喜ばれるとまあいいかという気分になります。</p>
<p>でも、喜んでもらえていることに安住していると、<br/>
自分はどう治療する者としてありたいのか、<br/>
うやむやになってしまいます。</p>
<p>患者さんのための仕事ですが、<br/>
そこによりかかって自分の大事なことを見失うと、</p>
<p>自分の評価を他の人にゆだねてしまい、<br/>
振り回されることになります。</p>
<p>自分はそうなりたいのか</p>
<p>を考えると、やっぱりそれは違う。<br/>
右往左往しながらも、<br/>
一番大事なことを見失わないためにも、<br/>
自分に問いを出し続ける必要があるように思います。</p> — <a href="http://www.1101.com/essay/2015-08-26.html?utm_source=feedly&utm_medium=2015-8-26" target="_blank">おとなの小論文教室。</a> (via <a href="http://drhaniwa.tumblr.com/" class="tumblr_blog" target="_blank">drhaniwa</a>)