<p>我が家には父が大枚はたいて入手した徳利がある<br/>
父曰く、新車一台買えるほどの値段だったという<br/>
毎日の晩酌時にも「これで飲む酒はひと味違う」と語っていた<br/>
私も母も、その言葉を信じてはいなかった<br/>
見窄らしい徳利に、そんな値が付くとはとても思えなかったのだ<br/>
特に母などは「大金をドブに捨てた」とことある事に小言を言ったものだった<br/>
そんな母の態度に、ある日ついに父が憤慨<br/>
鑑定して、自分の目の確かさを証明すると言い出し<br/>
その場で鑑定依頼の電話をしてしまった<br/>
私も母も、大した値が付くこともない 本格的に骨董にハマり出しそうだから<br/>
その気持ちを挫くことになるだろう<br/>
それぐらいに思っていました</p>
<p>ところが、後日訪れた鑑定士は驚きの言葉を口にしました<br/>
「確かに、これほどの逸品ならば、それぐらいの値は付くでしょう」<br/>
なんと、予想外の本物との鑑定<br/>
狂喜する父の横で、私と母はポカーン(゚Д゚)としてしまいました<br/>
ですが、その後に更に驚くことを鑑定士は口にしました<br/>
「間違いなく素晴らしいものですが…これは徳利ではなく、一輪挿しです」<br/>
今度は父もポカーン(゚Д゚) 私もポカーン(゚Д゚) 母もポカーン(゚Д゚)<br/>
結局、父の目利き具合は「微妙」と判定され<br/>
その後は迂闊に骨董に大金を使うようなことはありませんでした<br/>
件の一輪挿しは、未だに我が家の床の間に健在です</p> — <p>やる夫でコピペ 98スレ目<br/><a href="http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12368/1326461148/" target="_blank"></a><a href="http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12368/1326461148/" target="_blank"></a><a href="http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12368/1326461148/" target="_blank"></a><a href="http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12368/1326461148/" target="_blank"></a><a href="http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12368/1326461148/" target="_blank">http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12368/1326461148/</a></p>
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