<p>職業は、自分の意思で選ぶべきだ、と、『13歳のハローワーク』以来、とてもその点が強調されるようになった。職業こそが人生だよ、みたいな調子で。</p>
<p>が、自分がどんな職業に就きたいのか、という問いに答えるのは、実は簡単ではない。<br/>
就業経験を持たない学生が、どうやって職業をイメージすることができるというのだ?<br/>
というよりも、そもそも人は働きたいと思うものなのだろうか。</p>
<p> 人間には適性があって、天性があって、働く意欲が備わっていて、適職に対する強い意志がある、と、建前ではそういうことになっている。 <br/>
が、だとすると、適性を見つけることができず、意欲を持てずにいるオレは、スタートラインの手前で既に失格なんではなかろうか、と、そういうことで悩む若者が、3割やそこらは出て来るはずだ。私は間違いなくそっちの組だ。</p>
<p> とすれば、適性や意欲や自己実現や自分磨きや夢で会社を選ぶよりは、条件や世間体や見かけや倍率で会社を選ぶ方が、実際には楽だ。<br/>
働くことを、単に経済的な手段として割り切ったり、職業を義務として考える方が、動きやすいという考え方だってある。</p>
<p> 働くことを自己実現とする見方の方がなんだか、それらしく聞こえる。<br/>
でも、そういうふうに考えられない人間だっている。自己実現みたいなお話とは相性の悪い仕事もたくさんある。<br/>
自己実現に結びつかない仕事をしている自分は不幸なのだ、と、「夢」と別の仕事をしている人間がそういう結論を出さねばならなくなるのだとすると、世の中で働いている人間の8割は不幸なのだ、と、そういう話になってしまう。<br/>
これは不幸な考え方だ。<br/>
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職種だとか適性だとか生き甲斐だとかそういうこととは別に、「気持ちの良い職場で働けたらうれしいな」ぐらいで、就活に臨めるのであれば、そっちの方が良いと、私はそう思うのだが、こういう考え方は後ろ向きなのであろうか。</p> — <a href="http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20091030/208499/?P=5" target="_blank">シューカツは是非、上から目線で:日経ビジネスオンライン</a> (via <a href="http://clione.tumblr.com/" target="_blank">clione</a>) (via <a href="http://ishibashi.tumblr.com/" target="_blank">ishibashi</a>) (via <a href="http://masaka.tumblr.com/" target="_blank">masaka</a>) (via <a href="http://ishibashi.tumblr.com/" target="_blank">ishibashi</a>) (via <a href="http://arare3.tumblr.com/" target="_blank">arare3</a>) (via <a href="http://yosha.tumblr.com/" target="_blank">yosha</a>) (via <a href="http://uessai-text.tumblr.com/" target="_blank">uessai-text</a>) (via <a href="http://pokutuna.tumblr.com/" target="_blank">pokutuna</a>)