<p>うちの会社は外資系なだけあって、ヨーロッパ、アメリカ、中国、インドから研修生が来る。<br/>
最近手塚治虫に再びはまりだして、文庫版の火の鳥もってきて昼休みに読んでたら、<br/>
アメリカ人が寄ってきた。<br/>
「HAHAHA!30にもなってまだマンガ読んでるの?日本人ってやっぱり幼稚だな」<br/>
と、読んでる途中を持って行きやがった。<br/>
ほっとけよ!というか、けなすなら持っていくなよ!<br/>
俺の我王・・・。<br/>
内心むかついてフランス人にこぼすと<br/>
「仕方ないさ、アメリカ人は自分が世界の中心だと思ってるんだから。<br/>
かわいそうなやつらなんだよ。ああ、ブッダ3巻は持ってきてくれたかい?」<br/>
せびられた。</p>
<p>翌朝、アメリカ人が泣きながら返してきた。<br/>
一晩中、頑張って読んでたらしい。読めないかしょもわざわざ辞書を引きながら。<br/>
なんで馬鹿にしてるマンガごときで無駄な努力するんだと言ったら、<br/>
初めはポルノマンガ(女の裸出てくるから)と思って読んでたら読むのを止められなくなって、<br/>
最後は感動で泣くしかなかったそうな。<br/>
今までの価値観をひっくり返すほどの衝撃だったと言われた。<br/>
我王は実在したのか?もしいたなら墓とかあるのか?俺、拝みに行くよ!とかいわれて困った。<br/>
そして、単行本も涙とかなんかで曲がってた。ちくしょう。</p>
<p>手塚治虫というと、海外でも名前は知られてると思ってたけど、マンガに興味のない人は<br/>
全然知らないんだなと感じたよ。<br/>
あと、アメリカ人ってこうときめるとすごい勢いだなってのも。<br/>
彼はあっというまに手塚治虫のマンガやグッズをそろえてしまった。<br/>
日本語もすさまじい勢いでマスターしている。ちょっとセンスが古いけど。<br/>
人当たりも良くなり、仲が良くなかったドイツ人やフランス人の同僚とも打ち解けるようになった。<br/>
というか、手塚治虫のマンガを貸し借りしているからだろうか。<br/>
手塚先生、ありがとう。<br/>
でも、ブッダ全巻は返してほしいです。</p> — <a href="http://mousouteki.blog53.fc2.com/blog-entry-10166.html" target="_blank">続・妄想的日常 - 手塚先生、ありがとう</a> (via <a href="http://konishiroku.tumblr.com/" class="tumblr_blog" target="_blank">konishiroku</a>) (via <a href="http://fukumatsu.tumblr.com/" class="tumblr_blog" target="_blank">fukumatsu</a>) (via <a href="http://satomilogy.tumblr.com/" class="tumblr_blog" target="_blank">satomilogy</a>) (via <a href="http://unknown-bridge.tumblr.com/" class="tumblr_blog" target="_blank">unknown-bridge</a>)