特急バスが発車して間もなく <br/>
前方席のおじいさんが <br/>
「峠の手前のホロ町で降ろしてもらえんかのう」 <br/><br/>
ガイド嬢は困った表情で <br/>
「お客様、特急バスは決められた場所にしか、 <br/>
お止め出来ないことになっています……」 <br/><br/>
おじいちゃん <br/>
「このバスが、特急バスと知らんで乗ってしもうた。 <br/>
時間にわしが行かんと、皆が困るんで……」 <br/><br/>
ガイド嬢 <br/>
「安全な場所にお停めすると、他のお客様から <br/>
”じゃ、あそこに停めて” <br/>
”私は、ここで降ろして”言われた時、 <br/>
お断り出来ません」。 <br/><br/>
他の乗客達が、なんとか出来ないものかと、思った時 <br/><br/>
運転手さんと話していたガイド嬢が…… <br/>
「お客様に申しあげます。当バスはこれより <br/>
峠に差しかかりますので、 <br/>
念のためブレーキテストを行います」。 <br/><br/>
”ドアの開閉チェック” <br/><br/>
ガイド嬢は、おじいさんに向かって目で合図し、 <br/>
右手を小さく差し出したのです。 <br/><br/>
おじいちゃんは、”ハ”と、気づいて、 <br/>
急いで荷物を持って乗車口に進み、 <br/>
ステップの前でクルリと 振り向き、 <br/>
運転手さんと、ガイド嬢に手を合わせて、 <br/>
何度も、何度も、頭を下げました。 <br/><br/>
……ゆっくりとバスのドアが閉まり、ガイド嬢の明るい声 <br/>
「ドアの開閉チェック完了、ブレーキテスト終了、 <br/>
発車オーライ!」 <br/>
期せずして車内には、大きな拍手が沸き上がりました。 — <a href="http://moemoe.homeip.net/view.php/20868" target="_blank">萌えた体験談 </a> (via <a href="http://nobody-nogroup.tumblr.com/" target="_blank">nobody-nogroup</a>) (via <a href="http://iyoupapa.tumblr.com/" target="_blank">iyoupapa</a>) (via <a href="http://fukumatsu.tumblr.com/" target="_blank">fukumatsu</a>) (via <a href="http://reservoir.tumblr.com/" target="_blank">reservoir</a>) (via <a href="http://ssbt.tumblr.com/" target="_blank">ssbt</a>) (via <a href="http://xlheads.tumblr.com/" class="tumblr_blog" target="_blank">xlheads</a>) (via <a href="http://tiga.tumblr.com/" class="tumblr_blog" target="_blank">tiga</a>)