ティー・フォー・ハーツ

人文・社科・音楽の記事と資料:日中古来の言葉・思考・芸術、リーディング和歌ソン(日本古代詩歌ランダム連続表示)など

  • 鍋鏟

    中国の農村生活のビデオみてたら中華鍋で主にミニミニのスコップ(锅铲)を使ってたのでホームセンターで掃除道具として売ってる400円のステンレスのものを買ってみたら調理中に熱くもなく炒めたり盛りつけたりに非常に便利 オタマ(瓢勺)やスキンマー(漏勺、穴あきオタマ)等とは併用するみたい 鍋のRに合わせて先端を湾曲させれば油・焦げつきもサッととれて後片付けも楽 スコップ・中華ヘラの角部分によるキズには注意だが熱でまた鉄に被膜ができるので気にする必要はない 長25CM巾8CMくらいが使いよさそう

    我妈用了快三十年的老古董锅铲
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    老式锻打 纯手工锅铲家用
    她手拿锅铲炒着酸辣鱼

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  • 「TDA7498E」パワーアンプむけ電源の検討

    1、緒言
    ST MICROELECTRONICS社「TDA7498EBTL-デュアルD級パワーアンプICの組立済みモジュールがいろいろ売られており、2CH各160[W]出力と家庭用に十分な出力で2千円台と安いので居間用オーディオ・簡易エレキギターアンプとして家で活躍している

    ●オーディオアンプ用は負荷ALTEC「755C(8Ω)」に対して、AC降圧したQUAD「405」(100[W]@8[Ω]パワーアンプ)ジャンクのDC電源を内部からとりだして供給

    ●簡易ギターアンプ用は負荷CRATE「E12H(16Ω)」に対して、TC ELECTRONICS「CLASSIC450」(450[W]@4[Ω]ベースアンプ)ジャンクのDC電源を内部からとりだして供給

    という構成の電源を現在は使用しているが、もっと簡便に安くそこそこ高品質のパワーアンプモジュールとしてつないこなせないかと考え、この7498ボードへの電源の構成方法をさまざまに検討してみた

    2、考察
    一般にオーディオアンプ・楽器用アンプの音質を高級品領域でまず分けているのは電源回路と言われている トランスのコイルを1巻ずつ接着剤で鳴き止めして音響動作時の電流変動に伴うコイルの振動によるインピーダンス変動(例えばバネリバーブ効果)を抑えたものがよいとか、電源投入時に負荷に突入電流が流れてこないような常駐のスロースタート電源保護回路・その類似構成を実現した電源構成ではまずだめとか、一般に可聴域での振幅・位相特性や非線形性に起因する高調波歪特性・信号内相互変調歪特性などの水準の低い電源・線路・部品構成では、音響動作時の負荷に必要な電流を正確に取り出せず負荷を望む音質で駆動することができないだろうと言われている

    出力の大きいエレキギターアンプ(コンボ・ヘッド)やオーディオアンプ(プリメイン・パワーアンプ)なら要求される14 – 36[V]の直流電圧は電源として内部から取り出せそうだ 参考になる音質比較実験資料の1にTak Kon氏『TDA7498E D級アンプに使用する電源による比較(ボーカル編)』(YOUTUBE、参照2025-03-10:https://youtu.be/0hilfC0oKqc)があり5[A]電源を使用している 廉価スイッチング電源ではまず背景ノイズがうるさいとわかる 低ノイズスイッチング電源では音ヤセ・にせ音の目立たない望む音質が得られるだろうか? 計測装置向けのAC駆動低ノイズDC電源にはテクトロニクス社の可変電源をよくつかっていたが… 現在安価に入手するなら例えばオーディオ用32V仕様ACアダプタが十分目的に足りそうだ

    DC電源装置を用いて7498ボード2個体に対して音質に拘らない当たり実験をおこなうと、公称6[Ω]ダイナミックスピーカ負荷2CHに対して、無信号入力時の供給電圧 – 電流の組は例えば15[V] – 71m [Adc]・0.1m[AacRMS]、24[V] – 77m [Adc]・0.1m[AacRMS]でありICを基盤駆動するバイアスDC電流は驚くほど小さかった 起動時には7498ボード内部の電源構成を充電するための0.8[A]より大きな突入電流が流れその起動時間は0.5[s]より十分短かった またポピュラー音楽入力時に家庭内鑑賞条件(机上再生音量程度 例えば定常時の平均供給パワ~0.2[W]、このときの最大瞬時パワ~1.8[W]の水準の電気的パワをスピーカ2CHに供給する ここでランダム交流信号振幅においてそのピーク波高値は99.7%の通過確率において振幅実効値x3と概算した)にて正常動作駆動する電圧 – 電流の測定値は例えば24[V] – 83m [Adc]・1.2m[AacRMS]だった これらからこの7498ボードは家庭内使用時にはD級アンプならではの極低消費電力でありボード内部の電源構成(サンヨーOSコン5640u[F]@50[V]耐圧)にも加勢されて外部電源除去比も十分大きい(負荷への瞬時大電流供給はボード内部電源がその大半をうけもつ)ことがわかるため、上の低ノイズスイッチング電源に加えて、想定より電流出力の小さな高性能電源、例えば計測器・センサモジュール・無線機用の電源等を採用しても十分に簡便・安価・高音質の目的に足りるものがみつかりそうだ

    3、電池駆動の検討
    楽器用の9V型ニッケル水素充電池(満充電8.4[V] – 放電末期7.2[V])が安価に販売されておりこれを直列すれば低雑音電源になる ただし電池寿命が短くこまめに買い替えが必要な点には注意が必要 充電池に300m[A-h]品を選択すると容量が公称通りなら上のあたり実験での消費電流値を採用し起動電流を全く無視すれば3[h]の間欠動作時間が見込める 現行商品だとUSB端子で充電できる9V型充電池はリチウム充電池方式の限定になるようだがその場合には充電接続端子の雑音除去比によっては充電経路を介してACアウトレットに接続したまま目的十分に連続動作ができるかもしれない(このとき充電経路によるショートに注意 複数台ACアダプタでのフロートグラウンド供給にするなど) 同時充電が音質的にNGなら電源SW連動で充電経路を切断すればいい コンデンサスピーカは積層した電池による駆動が音質に効くと言われるがダイナミックスピーカは電流駆動動作のためどの程度奏功するかはわからない センサフロントエンドへの電源や信号上流におけるフィルタへの電源には乾電池(マンガン・アルカリ方式)をよく使用するためうまくいくかもしれない また電動機など起動時に突入電流による大パワ投入が必要な用途向けの充電池(ニッカド方式 おもに電動工具・ハンディ掃除機・髭剃り等向け)の方がうまくいくのかもしれない

    まず電源として中古の9Vアルカリ電池2個を直列接続にして7498ボードを駆動したところ、初期開放端電圧16.8[V]、起動時間0.5[s]以下、音響信号再生時の電池供給電流73 – 88m[Adc]・0.6m[Aac](無信号時は70 – 73m[Adc])となり、電池2個の総供給電力1.5[W]にて上の家庭内鑑賞条件でのしばらくの正常動作が可能であった 今回は1時間を超えない連続動作時間にて電池の開放端端子電圧が14.5[V]まで低下し7498ボードは入力電圧電流条件から動作不能(音が間欠的に切れる)となったため、9V型電池なら3台を直列接続すればよいとわかった 高級電源との音質の感応比較試験はいずれ実施したい

    公称300m[A-h]の9V型ニッケル水素充電池を新規購入しフル充電したものを3台直列接続して7498ボードの電源とし耐久動作試験を実施すると、上の家庭内鑑賞条件における1回フル充電での連続動作時間は1.7[h]だった

    (変更 2025-03-27)

    Typical TDA7498E application circuit diagram.

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  • 政府外発「法令用語日英標準対訳辞書」

    『法令用語日英標準対訳辞書(令和6年3月改訂版、VER17.0)』(PDF2MBへのDLリンクあり、参照2024-11-27:https://www.japaneselawtranslation.go.jp/ja/dicts/download

    『法令翻訳の手引き(令和6年3月改訂版)』(PDF2MBへのDLリンクあり、参照2024-11-28:https://www.japaneselawtranslation.go.jp/ja/infos/guidelines

    法務省『法令外国語訳業務について』(参照2024-11-27:https://www.moj.go.jp/housei/hourei-shiryou-hanrei/housei03_00012.html

    (変更 2024-11-28)

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  • KAGI TRANSLATE

    244言語の無料翻訳サービスKAGI TRANSLATEのブックマークレット機能があれこれすごい(ページ下にツールバーへドラッグドロップするJAVA SCRIPTブックマークレットへのリンクあり):https://translate.kagi.com

    現在PDF保存が割り付け不良なのでSAVE PAGE AS…で完全版ファイル一式(元原稿と翻訳結果がHTML文書に入りオフラインでつかえる)をとると、ローカルファイルにて右上「VIEW ORIGINAL」ボタンで原語と訳語を行き来できて便利(参照:2024-11-16)

    AI様様で面倒な外国語ページをひととおり楽にザッピングできるし、制作したページなど作品の各種外国語版原稿をつくったりできる

    不具合のログ(後日解消を見つけたら注記追加する):
    ●BAIDUページにて、「SAVE AS…(一括)」で作った一式ファイルがローカルで動かない事例あり(参照:2024-11-16)
    ●BAIDUページにて、ずっと待ちになり翻訳できない事例あり(参照:2024-11-16)
    ●WORDPRESSページにて、何周も翻訳を繰り返す事例あり(参照:2024-11-16)
    ●「翻訳に対応しない」と早々に判断され読み込み終了するページあり(参照:2024-11-18)

    (変更 2024-11-18)

    中国語変換した初音ミク公式ブログページ 各要素の割り付けも良く公式中国語ページ感でてる

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  • 「紫雲」の起源

    「紫雲」は、神仙・道教思想、道教まわり信仰における瑞祥が起源とある(@日国-補助注記など) 古い出処に神話人物の紫雲山での偉業譚や『道徳経』の紫気東来ほか道教史資料にも紫雲たなびく仙境が多くでてくる 転じて日中の仏教において習合により臨終時の来迎仏の背景・乗物における瑞兆の証憑などさまざまな仏の瑞祥事物となり花山院が観音の眉間から紫煙がたつ吉祥を紫雲と詠歌など色々な説話がある 以下いろいろ調べてみた

    ●出処検索@漢籍全文資料庫(サイト下部から「免費」などで検索画面に入り利用する):
    1、南史(唐)李延壽撰;楊家駱主編、底本:元大德本
    2、舊唐書(後晉)劉昫撰;楊家駱主編、底本:清懼盈齋刻本
    3、宋書(梁)沈約撰;楊家駱主編、底本:宋元明三朝遞修本
    4、陳書(隋)姚察,(唐)魏徵,姚思廉合撰;楊家駱主編、底本:宋蜀大字本
    5、小說:大唐三藏取經詩話
    6、十三經 – 重刊宋本十三經注疏附校勘記(清)阮元審定,盧宣旬校、清嘉慶二十年(1815)南昌府學刊本
    7、南齊書(梁)蕭子顯撰;楊家駱主編、底本:宋大字本
    8、梁書(隋)姚察,(隋)謝炅,(唐)魏徵,(唐)姚思廉合撰;楊家駱主編、底本:宋大字本
    9、新唐書(宋)歐陽修,宋祁撰;楊家駱主編、底本:北宋嘉祐十四行本
    10、舊五代史(宋)薛居正等撰;楊家駱主編、底本:南昌熊氏曾影庫本
    11、小說:五代史平話、丁錫根點校

    上記出処に現れる引用文抜粋:
    1、南史(唐代) – 本紀 – 宋文帝 孝武帝 前廢帝 紀中第二 – 文帝劉義隆 37:景平初,有黑龍見西方,五色雲隨之。二年,江陵城上有紫雲[*]。
    3、宋書(梁代) – 志 – 符瑞上 782:吳亡後,蔣山上常有紫雲[*],數術者亦云,江東猶有帝王氣。
    4、陳書(唐代) – 本紀 – 宣帝陳頊 – 太建8年:八年春正月庚辰,西南有紫雲[*]見。
    5、大唐三藏取經詩話(南宋代) – 行程遇猴行者處第二 2:法師云:『你如何得知﹖』秀才曰:『我不是別人,我是花果山紫雲[*]洞八萬四千銅頭鐵額獼猴王。
    6、孟子注疏(伝北宋代) – 解經卷第四下 – 公孫丑章句下 80-2:注重累之數牆翣之飾○正義曰案禮記檀弓云周人牆置翣鄭注云牆柳衣也凡此皆後王之制又案阮氏圖云柳柳車也四輪一轅車長丈二尺高五尺案喪大記云君飾棺黼翣二黻翣二畫翣二龍翣二禮器云天子八翣大夫四翣又鄭注喪大記引漢禮翣以木為筐廣三尺高二尺四寸方兩角高以白布畫著紫雲[*]氣其餘各如其象柄長五尺車行使人持之而從以障既窆樹於壙中障板也○
    7、南齊書(梁代) – 志 – 祥瑞 – 瑞應 354:世祖年十三,夢舉體生毛,髮生至足。又夢人指上所踐地曰「周文王之田」。又夢著孔雀羽衣。庾溫云:「雀,爵位也。」又夢鳳皇從天飛下青溪宅齋前,兩翅相去十餘丈,翼下有紫雲[*]氣。及在襄陽,夢著桑屐行度太極殿階。庾溫云:「屐者,運應木也。」臣案桑字為四十而二點,世祖年過此即帝位,謂著屐為木行也。//(取代上述祥瑞云象传统的是另一种云象“紫云”, “紫云”最早亦来源于汉土多用以比附帝王正统而贵不可及。 ― 杨凯『日本古代气象占记录研究』(2019)

    ●ウエブ記事
    ― 『【印象·紫云】紫云神话古今传』(ウエブ記事2017、参照2024-08-27:https://www.sohu.com/a/136717051_242388):
    神圣祥瑞之兆、高贵财富象征,与黄老相关,与帝王相伴。「襄城县紫云山」就是因山上常有一团紫云笼罩而得名。
    女娲娘娘“炼石补天”紫云山、
    仙人“大隗修道”紫云山、
    黄帝“襄城迷途”“成道”紫云山、
    帝颛顼“绝地通天”紫云山、
    禹王治水紫云山、
    文王访贤紫云山、
    姜尚故里紫云山、
    财神行道紫云山、
    庄子“寻觅黄老足迹”紫云山、
    杨子 “追寻黄老隐居”紫云山、
    孔子“求学问字”紫云山、
    晋代“葛玄葛洪修道”紫云山、
    中京城隍紫云山、
    “襄半朝”出紫云山、
    人教祖——老子更是在此著就了千古名篇《道德经》并留下了“紫气东来”、“青牛西逝”、
    “点化观音”的故事以及历代许多文豪名人留迹紫云山的故事、
    等等

    ― 『女娲补天紫云山』(ウエブ記事2022、参照2024-08-27:https://easylearn.baidu.com/edu-page/tiangong/composition?id=aececdfecdcae1720386264306302129

    ― 『紫の謎を解く:西洋、中国、日本における高貴な色彩象徴の歴史に迫る』(カラーコンサルタント虹輝心ウエブ記事2024、https://colorconsult.design/color_science/purple-symbolism-history.html

    ― 福永光司『道教と古代日本』(人文書院1987)によると、紫の高貴性は至上神が紫宮に住む事が根拠(@淮南子C.BCE2ND)でその起源は伝承であり不明 漢代頃から至上神は北極星にいると祖道教的に定着しそこから発揮される至上神の神意の象徴の1である光は紫宮の色であって瑞祥瑞兆は神意を受けた紫となる(X記事2024、参照2024-11-16:https://twitter.com/QT758/status/1875599413672047063

    ●古代には偉人・象徴から紫以外の各色の光が出射したり各色の雲気が発生し瑞祥とする例も多い これらは至上神の方向からの紫色光出射のバリエーションと言えるのかもしれない

    (変更 2025-02-22)

    女娲补天紫云山(nǚwā bǔtiān zǐyúnshān)

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  • county label index
    county label index

    20世紀末によろこんでベタ打ちでつくってたころのウエブサイト:『county label index

    レコードレーベルは2018に廃業し傘下のレコード商社・小売「COUNTY SALES」もついに店をたたんだ:

    60年続いたレコードレーベルと関連ビジネスがひっそり終了してた 昔レコ集めしててファンサイトつくってたときウォントリストみて創業者Dave Freemanが手持ち在庫売ってあげるとメールくれた:“County Sales, a music store that became a Floyd […] close after almost 60 years”(ウエブ記事2024、https://cardinalnews.org/2024/03/22/county-sales-a-music-store-that-became-a-floyd-institution-will-close-after-almost-60-years/

    DAVE FREEMAN C.1999

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  • MANDARINの由来

    中国語の標準語である普通話をMANDARINと訳すのは明清代に早く中国に進出したポルトガル人の用語に起因する 中国の官人(役人)たちは業務では出身各地の方言ではなく同僚皆に通じる「官話」を使っていることから、その共用語をポルトガル人が母語で「MANDAR/命令する+接尾辞~IN(言葉・人など)」つまりMANDARINと呼んだ(*1-2)

    『明清欧人对中国语言文字的研究(1)』より

    同時期(~C.16TH)の少し前に、ポルトガル人は先に進出したインドネシアにおいて役人/MINISTERがマレー語でMENTERIと呼ばれているのを聞いていて、その影響で中国領地における現地役人の使用言語を母語をつかった近い言語音でMANDARINと呼ぶようになったのではとの推測もある*3

    参照
    1吴孟雪『明清欧人对中国语言文字的研究(1)』(文史知识1993、第1期、P.42-47)
    2叶宝奎『明清官话音系』(厦门大学出版社2001、P.5)
    3褚福侠『国际中文视域下”Mandarin”与”普通话、官话”之关系』(中文信息2021、2期、P.221-222、参照2024-09-27(PDF300kBへのリンクあり):https://d.wanfangdata.com.cn/periodical/QKBJBD20212021060400005228

    (変更 2024-10-23)

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