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ボポモフォ(ㄅㄆㄇㄈ)と声調記号

1、目的
コピーペーストでボポモフォや声調記号を利用するためにISO/IEC10646(Unicode) – UTF-8コードで表記された文字をまとめておく

2、対応表
ボポモフォ(注音の符号/SYMBOLのこと 注音・ZHUYIN・ZYのみでこの注音符号を指すことがある 古くは注音記号・注音字母とも表した)とピンイン(拼音の字母/LETTERのことで、漢字への注音(発音付記)にもちいるラテンアルファベット配列法のうち現在公式版をさす 拼音・PINYIN・PYとも表す 拼は字母を繋ぎ綴るの義、母は生みだす元・素・生産媒介事物の義)との対応を列記した
●韻母/FINALS「漢語拼音方案に16個」
ㄚ:a ㄛ:o  ㄜ:e ㄝ:ê
ㄞ:ai ㄟ:ei ㄠ:ao ㄡ:ou
ㄢ:an ㄣ:en ㄤ:ang ㄥ:eng
ㄦ:er 一:i  ㄨ:u ㄩ:ü

●声母/INITIALS(=先頭子音)「同21個」
【両唇音】ㄅ:b ㄆ:p ㄇ:m
【唇歯音】ㄈ:f 
【舌尖音】ㄉ:d ㄊ:t ㄋ:n ㄌ:l
【舌根音】ㄍ:g ㄎ:k ㄏ:h
【舌面音】ㄐ:j ㄑ:q ㄒ:x
【巻舌音】ㄓ:zh ㄔ:ch ㄕ:sh ㄖ:r
【舌歯音】ㄗ:z ㄘ:c ㄙ:s

3、声調記号
ボポモフォ・IPA共用の声調記号/TONE SYMBOL(調号とも表す ここでは声調IPA用の1文字の声調記号を直接指す文字エンコーディングコードがUTF-8コード系統にないためピンインに用いる調号でIPA記号を代理表記する方針とした(EG.[¯]) また方言の声調表記に対応するときには[~²³]など声調に関する量の推移で示すことが一般的):
●陰平:¯
●陽平:ˊ
●上声:ˇ
●去声:ˋ
●軽声:記号「°」で処理する(政府規範とことなりなるべく無表示としない)

4、関連情報
4声の各声調に対する、北京話の普通話における声調示意図の量推移表記の例*1と、声調IPA(フォント採用環境によりこのように文字化けするためこの正式な声調IPA記号は上の通り使用しない)と、更に別の声調修飾記号(Modifier Tone Letters – MODIFIER LETTER CHINESE TONE 漢字の4隅に表記する学術記号で全方言に対応する)の一部を参考として列記した:
●¯:[⁵⁵]、[˥] 、꜀
●ˊ:[³⁵]、[˧˥] 、꜁
●ˇ:[²¹⁴]、[˨˩˦] 、꜂
●ˋ:[⁵¹]、[˥˩]、꜄

王力は上声における声調示意図の量推移(王力の用語は「調値」)を低トーン部に重ストレスがあることを重くみて本来的には[²¹¹⁴]だと指摘していた*3 たとえば現在省名表記でも山¯西¯/SHANXIと陝ˇ西¯/SHAANXIと書き分けるなど重ストレス部を二重記号にする工夫は言語種によらず通用している(日本語長音(長デュレーションによる重ストレス部分ともみなせる)の表記も仮名・ローマ字とも二重記号が許容されている)

参照
1北京大学中国语言文学系『汉语方音字汇』(2ED重排本、語文出版社2013)
2商務印書館編『基礎中国語上・下』(東方書店1973)
3李思敬『音韵 重印版』(「汉语知识丛书」シリーズ、商务印书馆2001)

(変更 2025-06-03)

李振麟『发音基础知识』(上海教育出版1984)

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