MANDARINの由来
中国語の標準語である普通話をMANDARINと訳すのは明清代に早く中国に進出したポルトガル人の用語に起因する 中国の官人(役人)たちは業務では出身各地の方言ではなく同僚皆に通じる「官話」を使っていることから、その共用語をポルトガル人が母語で「MANDAR/命令する+接尾辞~IN(言葉・人など)」つまりMANDARINと呼んだ(*1-2)
同時期(~C.16TH)の少し前に、ポルトガル人は先に進出したインドネシアにおいて役人/MINISTERがマレー語でMENTERIと呼ばれているのを聞いていて、その影響で中国領地における現地役人の使用言語を母語をつかった近い言語音でMANDARINと呼ぶようになったのではとの推測もある*3
参照
1吴孟雪『明清欧人对中国语言文字的研究(1)』(文史知识1993、第1期、P.42-47)
2叶宝奎『明清官话音系』(厦门大学出版社2001、P.5)
3褚福侠『国际中文视域下”Mandarin”与”普通话、官话”之关系』(中文信息2021、2期、P.221-222、参照2024-09-27(PDF300kBへのリンクあり):https://d.wanfangdata.com.cn/periodical/QKBJBD20212021060400005228)
(変更 2024-10-23)
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