李白 – 下終南山過斛斯山人宿置酒
1、目的
漢詩の現在中国語朗誦音声と、あわせて誦読するためのピンインと、訓釈の例と、をメモにのこす(シリーズ目録:『漢詩の杜』https://t4h2.com/kanshi/)
2、朗誦音声データ
学習中の『汉语听力速成・入门篇』(2版、北京語言大学出版2011)での発話音と演播者の朗誦音声が合うものを選んだ
●白云出岫『唐诗三百首003_卷一_下终南山过斛斯山人宿置酒_李白』(男声、喜馬拉雅0’59”、参照 2024-05-28:https://www.ximalaya.com/sound/3573541)
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3、簡体字正文+ピンイン注音
下终南山过斛斯山人宿置酒
暮从碧山下,山月随人归。
却顾所来径,苍苍横翠微。
相携及田家,童稚开荆扉。
绿竹入幽径,青萝拂行衣。
欢言得所憩,美酒聊共挥。
长歌吟松风,曲尽河星稀。
我醉君复乐,陶然共忘机。
4、メモ
●最終句「忘」の声調は一般に今音の去声ではなくWANG2と陽平でよむとあり『詳析』の平仄表にも平声とある 平水韻の韻書には韻目:陽・漾と平声・去声での異音がのる 古代に異音での字義使い分けがあったのか、また文脈的に忘/FORGETより亡/逃げる/ESCAPEの意義によせるなど詩篇特有の逸話があるのか、いずれしらべていきたい 上の白雲先生の朗誦音声データは今音の去声であり他に平声で誦読する人も今みたかぎりいないようだ
●『BAIDU学術』というウエブサイトがあって捜索キーワードをいれると論文抄録とアクセスがずらずらでてくる:『下終南山 – 百度学术』(参照 2024-06-01:https://xueshu.baidu.com/s?wd=下終南山) 「忘」の声調のトピックはみつからなかったが、道経教理・老年福祉・筝の演奏台などなどで「忘机」を説明する文献がいろいろでてきた
5、訓釈例
●田部井文雄P(千葉大)『唐詩三百首詳解 上』(大修館書店1988)
●喻守心『唐诗三百首详析』(中华书局1957)
●章燮『唐诗三百首注疏』(安徽人民出版社1983)
●陳宜芬『下終南山過斛斯山人宿置酒』(ビデオ講義、YOUTUBE6’04”:https://youtu.be/wawCgGNC7G4)
(変更 2024-07-17)
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