中国紫霞

「紫雲」の起源

「紫雲」は、道教神仙信仰における瑞祥が起源とある(@日国) 古い出処に神話人物の紫雲山での偉業譚や『道徳経』の紫気東来ほか道教史資料にも紫雲たなびく仙境が多くでてくる 転じて日中の仏教において習合により臨終時の来迎仏の背景・乗物における瑞兆の証憑などさまざまな仏の瑞祥事物となり花山院が観音の眉間から紫煙がたつ吉祥を紫雲と詠歌など色々な説話がある 以下いろいろ調べてみた

●出処検索@漢籍全文資料庫(サイト下部から「免費」などで検索画面に入り利用する):
1、南史(唐)李延壽撰;楊家駱主編、底本:元大德本
2、舊唐書(後晉)劉昫撰;楊家駱主編、底本:清懼盈齋刻本
3、宋書(梁)沈約撰;楊家駱主編、底本:宋元明三朝遞修本
4、陳書(隋)姚察,(唐)魏徵,姚思廉合撰;楊家駱主編、底本:宋蜀大字本
5、小說:大唐三藏取經詩話
6、十三經 – 重刊宋本十三經注疏附校勘記(清)阮元審定,盧宣旬校、清嘉慶二十年(1815)南昌府學刊本
7、南齊書(梁)蕭子顯撰;楊家駱主編、底本:宋大字本
8、梁書(隋)姚察,(隋)謝炅,(唐)魏徵,(唐)姚思廉合撰;楊家駱主編、底本:宋大字本
9、新唐書(宋)歐陽修,宋祁撰;楊家駱主編、底本:北宋嘉祐十四行本
10、舊五代史(宋)薛居正等撰;楊家駱主編、底本:南昌熊氏曾影庫本
11、小說:五代史平話、丁錫根點校

上記出処に現れる引用文抜粋:
1、南史(唐代) – 本紀 – 宋文帝 孝武帝 前廢帝 紀中第二 – 文帝劉義隆 37:景平初,有黑龍見西方,五色雲隨之。二年,江陵城上有紫雲[*]。
3、宋書(梁代) – 志 – 符瑞上 782:吳亡後,蔣山上常有紫雲[*],數術者亦云,江東猶有帝王氣。
4、陳書(唐代) – 本紀 – 宣帝陳頊 – 太建8年:八年春正月庚辰,西南有紫雲[*]見。
5、大唐三藏取經詩話(南宋代) – 行程遇猴行者處第二 2:法師云:『你如何得知﹖』秀才曰:『我不是別人,我是花果山紫雲[*]洞八萬四千銅頭鐵額獼猴王。
6、孟子注疏(伝北宋代) – 解經卷第四下 – 公孫丑章句下 80-2:注重累之數牆翣之飾○正義曰案禮記檀弓云周人牆置翣鄭注云牆柳衣也凡此皆後王之制又案阮氏圖云柳柳車也四輪一轅車長丈二尺高五尺案喪大記云君飾棺黼翣二黻翣二畫翣二龍翣二禮器云天子八翣大夫四翣又鄭注喪大記引漢禮翣以木為筐廣三尺高二尺四寸方兩角高以白布畫著紫雲[*]氣其餘各如其象柄長五尺車行使人持之而從以障既窆樹於壙中障板也○
7、南齊書(梁代) – 志 – 祥瑞 – 瑞應 354:世祖年十三,夢舉體生毛,髮生至足。又夢人指上所踐地曰「周文王之田」。又夢著孔雀羽衣。庾溫云:「雀,爵位也。」又夢鳳皇從天飛下青溪宅齋前,兩翅相去十餘丈,翼下有紫雲[*]氣。及在襄陽,夢著桑屐行度太極殿階。庾溫云:「屐者,運應木也。」臣案桑字為四十而二點,世祖年過此即帝位,謂著屐為木行也。//(取代上述祥瑞云象传统的是另一种云象“紫云”, “紫云”最早亦来源于汉土多用以比附帝王正统而贵不可及。 ― 杨凯『日本古代气象占记录研究』(2019)

●ウエブ記事
― 『【印象·紫云】紫云神话古今传』(ウエブ記事、参照2024-08-27:https://www.sohu.com/a/136717051_242388):
神圣祥瑞之兆、高贵财富象征,与黄老相关,与帝王相伴。「襄城县紫云山」就是因山上常有一团紫云笼罩而得名。
女娲娘娘“炼石补天”紫云山、
仙人“大隗修道”紫云山、
黄帝“襄城迷途”“成道”紫云山、
帝颛顼“绝地通天”紫云山、
禹王治水紫云山、
文王访贤紫云山、
姜尚故里紫云山、
财神行道紫云山、
庄子“寻觅黄老足迹”紫云山、
杨子 “追寻黄老隐居”紫云山、
孔子“求学问字”紫云山、
晋代“葛玄葛洪修道”紫云山、
中京城隍紫云山、
“襄半朝”出紫云山、
人教祖——老子更是在此著就了千古名篇《道德经》并留下了“紫气东来”、“青牛西逝”、
“点化观音”的故事以及历代许多文豪名人留迹紫云山的故事、
等等

― 『女娲补天紫云山』(ウエブ記事2022、参照2024-08-27:https://easylearn.baidu.com/edu-page/tiangong/composition?id=aececdfecdcae1720386264306302129

― 『紫の謎を解く:西洋、中国、日本における高貴な色彩象徴の歴史に迫る』(カラーコンサルタント虹輝心ウエブ記事2024、https://colorconsult.design/color_science/purple-symbolism-history.html

― 福永光司『道教と古代日本』(人文書院1987)によると、紫の高貴性は至上神が紫宮に住む事が根拠(@淮南子C.BCE2TH)でその起源は伝承であり不明 漢代頃から至上神は北極星にいると祖道教的に定着しそこから発揮される至上神の神意の象徴の1である光は紫宮の色であって瑞祥瑞兆は神意を受けた紫となる(X記事2024、参照2024-11-16:https://twitter.com/QT758/status/1827039207401070946

●古代には偉人・象徴から紫以外の各色の光が出射したり各色の雲気が発生し瑞祥とする例も多い これらは天帝(上の至上神)からの紫色光出射譚のバリエーションなのかもしれない

(変更 2024-11-18)

女娲补天紫云山(nǚwā bǔtiān zǐyúnshān)

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