兵馬俑の色
10年前のナショジオ雑誌に兵馬俑にCG再生で色をぬる特集があった 出土顔料組成の代表色からおよそ当時の反射色を推測したもので人形としての見た目はなんとなく百済観音を実物再生した時の派手な印象ににてる
これらの色材リストを参照資料よりひろっておく(色名のラベル化には原雑誌イラストの実物観察と、写真データの視覚モニタ色を手元でよみとり「-の」と形容に使える現在の日本語色名をつけた) 色材は素焼き土を封止する基層の漆光沢層がありその上に漆バインダーで顔料を保持している構造と参照資料から総合的には読める 漆喰・カオリンなど散乱性下地層や、バインダーとしての油脂や蛋白(卵白・膠など、原雑誌のみに卵白使用と記載あるが不確か)も含んでいたのではないか?(記載、検出のない材料の存在可能性) 実際には顔料内外の不明構造・微少成分や上下層の働きにより兵馬俑・観音像どちらとももっとシックな雰囲気だったのではないか?(色再生みつもり・計算法への疑問) このあたりをさらに調べてみたい
●顔料リスト(10種以上の顔料が見つかっておりその一部、かっこ内色名は参照資料に影像ではあらわれない色)
―深紅:辰砂/硫化水銀、鉛丹など
―黒:炭素
―藤色と(青天色)2色:石青、石绿、重晶石、石英など組み合わせ焼成した希少化合物である珪酸銅バリウム(BaCuSi2O6)と辰砂、鉛丹、鉛白などとの組み合わせ方法の違いで、特徴的藤色と、エジプト藍(硫酸銅カルシウム)と異なる特徴的青天色と、が塗りわけられているとのこと(資料には中国紫、天藍/SKY BLUEとある)
―青緑:岩群青(藍銅鉱)/アズライト
―赤茶色:酸化鉄(III)
―白:高温焼結骨灰、燐灰石/アパタイト,鉛白など
―深緑:孔雀石/マラカイト
―(黄色):密陀僧/酸化鉛(II)
おまけ
『震撼!兵马俑最新发现→』(南京晨报ウエブ記事2003、参照 2023-03-20:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1760691365351992392)
参照
●『ナショナルジオグラフィック日本版 2012年6月号』(日経ナショジオ2012)
●『秦始皇陵彩色兵马俑』(百度百科ウエブ記事2022、参照 2023-03-05:https://baike.baidu.com/item/%E7%A7%A6%E5%A7%8B%E7%9A%87%E9%99%B5%E5%BD%A9%E8%89%B2%E5%85%B5%E9%A9%AC%E4%BF%91/12608032)
●『一个你未曾见过的彩色世界——还原秦始皇帝陵兵马俑的“中国色彩”』(新华社ウエブ記事2017、参照 2023-03-05:http://www.xinhuanet.com/politics/2017-09/16/c_1121673179.htm)
(変更 2024-09-09)
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去年名古屋にきてた兵馬俑の本物:
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