紫霞

紫式部公園の紫式部人形

公開 2023-04-12
変更 2025-11-15
源氏物語を古籍の影印本で読んでみる』『白氏文集巻子本(鎌倉時代)の「華原磬」』『長恨歌と長恨歌伝』のつづき

越前市は、10C末に父の転勤で十数か月滞在した紫式部にちなんだあれこれに力をいれている いろいろあるなか紫式部公園に隣接する資料室には越前和紙材料をもちいて装束を再現した紫式部人形がいて御簾のすきまからのぞくとその存在感がすごい 魂魄来入夢のいきおい

紫式部公園からは日野山がきれいに遠望できる 日野山は{越前富士、日野嶽、日永嶽(ひながたけ)、御嶽(おだけ)、小健山(をだけやま)}とも呼ばれていた 式部は若くして父についてきたここ越前国府あたりから、この眺めを微妙な遠距離恋愛の景物としてしばらく歌によみこんでいたようだ :

日野の杉・をしほ山・白嶺・松・雪・かへる山
→過ぎ・惜し・知らね(古今978-980)・待つ・行き・帰る

参照
●清水好子『紫式部』(岩波新書1973)

佐々木信綱による武生おもいで&顕彰碑文と吉井勇の短歌「紫式部顕彰碑の成るを祝ひて 日野嶽の雪を詠みたる紫女の歌ながく残らむことをこそ祈れ 洛東歌客吉井勇」とが合体した石碑(1958建立1986移転)
紫式部公園からの日野山、横顔?
バイキングがある市民遊園地から紫式部公園まで散歩道が整備されていて途中かこさとしの絵本館がある(石造の立派なたてもの、所蔵・展示は印刷物・ピエゾグラフのみで原画は他団体が閉所保存とのこと)
読み聞かせ用巨大絵本版で『だるまちゃんとてんぐちゃん』(福武1967)をよむ

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