御鬢水(帯の真名井)
●「お鬢水(帯の真名井)」とは
“頼朝が白糸の滝の上にある岩欠の湧水で、鬢[びん]のほつれを直した” ― 『富士宮市公式 – 構成資産リーフレット』(ページ内に白糸ノ滝(日本語版)PDF2MBへのリンク、参照2024-10-22:https://www.city.fujinomiya.lg.jp/sp/fujisan/visuf8000000ppk7.html)
・霊の井*1をあらわす「まない」は一般に真名井と書かれる(EG. 記紀)が富士講の立看板には真奈井とある
●「この上にいかなる姫やおわすらんおだまき流す白糸の滝」―(伝)源頼朝
・おだまき(苧環):紡いだ糸を巻いておき中空の玉・環の形態にしたもので布を織るときの中間材料に使う(綜麻(へそ)とも)「 おだまき流す」で苧環から白糸を手でくりだす(流す)姫の存在を滝の主宰にみたてたものだろう
参照:
1土橋寛『日本古代の呪祷と説話』(1989、P.167)
(変更 2024-10-22)