雑文

御鬢水(帯の真名井)

●「お鬢水(帯の真名井)」とは
“白糸の滝の上にある岩窟から水が湧いている。頼朝が、ここの水で鬢[びん]のほつれを直した。”―富士宮市公式http://www.city.fujinomiya.lg.jp/sp/citizen/llti2b0000002q0l.html

・霊の井*1をあらわす「まない」は一般に真名井と書かれる(EG. 記紀)が富士講の立看板には真奈井とある

●「この上にいかなる姫やおわすらんおだまき流す白糸の滝」―(伝)源頼朝

・おだまき(苧環):紡いだ糸を巻いておき中空の玉・環の形態にしたもので布を織るときの中間材料に使う(綜麻(へそ)とも)「 おだまき流す」で苧環から白糸を手でくりだす(流す)姫の存在を滝の主宰にみたてたものだろう

参照:
1土橋寛『日本古代の呪祷と説話』(1989、P.167)

(変更 2023-09-15)

御鬢水(帯の真名井)
帯の真奈井由緒(富士講)
JR東海富士宮駅スタンプ紙

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